鈴木 勝 研究室
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平成18年度富山県寄附講義
     観 光 政 策 論

【はじめに】

平成16年度後期に開講しました富山県寄附講義「観光政策論」に多数の社会人の方にご参加をいただき、感謝申し上げます。昨年度は観光に関して多様な知識を得るために、超一流の講師陣を招聘し講義をお願いしました。我々は、21世紀における観光産業の意義や重要性、観光客の意識・行動の変化、観光の多様化、広域観光の必要性等について幅広く学ぶことができ、今日の観光のあり方について大局的な見地からアプローチができたと考えています。今年度後期は前年度に学習した知識を単なる机上の理論で終わらせないために、実践的な側面から掘り下げていくことにしました。具体的には、18年度後期も「観光政策論」を富山県寄附講義として位置づけ、各講義は実践的な知識やノウハウが習得できる内容にしたいと考えています。

 

【科目名】

地域学部後期科目「観光政策論」を富山県寄附講義として一般公開とする。

【講師】

原則として、外部講師。なお、外部講師としては観光地域づくり実践者、観光カリスマの方を中心にお願いし、体験に基づいた実践的な講義をしていただく予定である。

【受講対象者】

本学「観光政策論」履修生、一般社会人

【参加費】

無料

【講義日程・教室】

 

講義日程 : 2006925()2007115()                              毎週月曜日の4時限目(14:4016:10)                  

 

    室 : 富山国際大学 大講義棟T

【連絡先】

富山国際大学地域学部 長尾 治明  nagao@tuins.ac.jp
電話:076−483−8000  FAX:076−483−8008

     【 講 義 概 要 】  各回の講義概要は以下のとおりです。

 

期  日

講義テーマ

講  師 

1

925()

ガイダンス

 

2

102()

「観光立国の必要性と推進策」

*講師の都合により休講となりました.

富山国際大学地域学部教授

長尾 治明

 

1016()

国際交流シンポジウムのため休講

 

3

1023()

「通年型・滞在型観光地としての白馬村」

元長野県白馬村長・観光カリスマ 

福島 信行 氏

4

1030()

「路面電車から観光を考える」

デザイン総研広島
山田 晃三 氏

5

116()

「オーストラリアからの来訪客受け入れの

現状と課題」

札幌国際大学観光学部教授

成澤 義親 氏

6

1113()

「観光先進地に見る『お客様に選ばれる理由』とは?」

観光カリスマ

山田 桂一郎 氏

7

1120()

「まちづくりと観光」

総務省地域再生マネージャー

まちづくり観光研究所主任研究員 

中奥 良則 氏

8

1127()

「農林水産資源等を活かした地域の売り方」

観光カリスマ、観光カリスマ工藤事務所工藤 順一 氏

9

124()

「訪日外国観光客の受け入れをどう考えるか

−海外の観光立国から学ぶ−」

大阪観光大学観光学部教授

 鈴木 勝 氏

10

126()

 

産業観光フォーラム  

主催 富山国際大学地域学部・とやま産業観光推進協議会・富山商工会議所

会場:富山全日空ホテル 3階鳳の間  13:2016:30

  演題:うん平の「それゆけ!アグリ」    講師:落語家 林家 うん平 氏

  テーマ:産業観光のビジネス化を目指して 講師:()エイ・ワークス

代表取締役 赤崎 まき子 氏

詳細はこちら                              

   

1211()

「スローライフ時代のまちなか観光」

ゆとり研究所所長

 野口 智子 氏

12

1218()

「日本におけるリゾートの現状と課題」

淑徳大学国際コミュニケーション学部教授

『観光カリスマ百選』選定委員会委員

 廻 洋子 氏

13

平成19

115()

「魅力ある観光立国をめざして

〜日本の観光振興を考える〜」

東京国際空港ターミナル株式会社

 取締役財務部長 佐々木 一成 氏

 

 

<富山国際大学のホームページより>

寄付講座で生涯学習と観光振興のニーズに対応

「観光政策論」の講義の様子。学生とともに社会人も多数参加している。

 観光振興との関連で付け加えると、富山県の支援(寄付)を受けての講座「観光政策論」も、地域貢献のひとつといえるだろう。この講座は平成16年度から始まって本年度で3年目。地域の人たちの間で高まってきた生涯学習のニーズに応えるために、また県や県内市町村が観光振興に積極的に取り組もうとする動きに合わせて始められた。


 講義の基本的なスタイルは、観光政策や観光産業等で実績を上げた、いわゆる観光カリスマなどを順に招いて、その経験をうかがうところから富山での観光振興のあり方を学ぼうというもの。本年度は長野県白馬村の元村長・福島信行氏、大阪観光大学・鈴木勝教授、東京国際空港ターミナル・佐々木一成取締役など、観光に携わる産学官の多士済々12人が講師に名を連ね、後期の毎週月曜日に講義を行ってきた。


 県の寄付講座であるため、講義は一般にも公開されている。従って地域学部の学生はもとより、地域の方々の他に観光関連の行政担当者、観光協会や商工会議所、まちづくりの担当者、また観光施設の経営者・管理者などが聴講。一般の受講者からは好評を博すとともに、学生には社会人と学ぶことによる一種の緊張感を与える場ともなっている。


 「富山県には、一級の観光素材がたくさんあります。しかし県外客の誘致、交流人口を増やすという点で見ると、その素材を活かしきれていないように見受けられます。また、素材のよさが地元でも認知されていなかったり、PRの方法に検討の余地があったりするケースもある。そういう課題を解決するヒントを得るためのいい機会になっているようです」


 長尾教授は「観光政策論」の意義をこう語り、「予算や外部講師の協力が得られる限りは講座を続け、地元の観光振興の一助にしたい」と熱い思いを語った。