鈴木 勝 研究室
ホーム 私の教育分野 私の研究分野 プロフィール 趣味・関心 リンク一般 SUZUKI Laboratory

 

 

街や大学で見る・・・・”観光学”
日本 vs. 外国 「比較論」
(これから、何年か続きます)
比較
項目
日本 外国
書店の
読者
観光学書籍のコーナーに、共に立ち並ぶ読者はといえば、常にゼロ。ただ一度だけ梅田・紀伊国屋書店にて、若き女性あり。「観光学入門(岡本伸之・編)」を購入せり。一方、「旅行」&「一般・国内旅行主任者試験」コーナーはそれなりの読者あり。 北京およびソウルの「観光学」コーナーには常に読者あり。特に北京では、ぶつかり合う始末。単に、人口1億vs.13億の違いだけにあらず。シドニーでの書店でも、1,2人あり。
単著
 ・
共著
日本における観光学書籍は、圧倒的に共著(それも10人以上もかなりある)。単著の増加を期待したい。加えて、”二人程度”の共著を望みたい。 韓国では、単著が目立つ。中国では比較的、共著が多い。
観光学の
著書・論文
旅行・観光産業の従事者(民・官・学)が多い割には、書籍・論文集の類が極端に少ない。
(反面、旅行業界の暴露的書籍が少なくないが・・・)。
オーストラリアなどにおいては理論書以外に、実務書いわゆるマニュアル本の種類も多く、店頭に並べられている。
英文etcによる観光学の著書・論文(国外への発表) アウトバウンド1,800万人、インバウンド500万人に達しようとする日本であるが、外国語による著書がなきに等しい(論文はときおり、有り。しかしながら不充分)。したがって、外国人による日本の「観光(学)」への理解は初歩段階。(民・官・学でこれはと思うのは、毎年出版される「JTB REPORT」くらいか?)  
観光学書籍の販売傾向 「以前、当社は旅行産業の本を出版をしたのですが、あまり売れないのですよ。この分野は当分、見合わせます・・・・」。これはある名のある出版社の編集長の弁。(魅力ある観光学・・・ベストセラー的書籍の登場が待たれる)。  
外国観光学書籍の翻訳本
発刊
  <中国>欧米の翻訳書籍が目立ち、日本の翻訳は現在のところ、見当たらず。
<韓国>欧米の翻訳より、日本の翻訳が目立つ。特に、「観光学辞典(長谷政弘編著)」のハングル版の出版は行き過ぎか? 韓国独自の観光事情を反映した「観光学辞典」が待たれる。
観光学の著書・論文の実業界への影響 実務担当者の多くにとって、現行の「観光学(論)」書籍は指針的役割を果たしているとは思えない。(観光学会における論議の影響もまた、然り)。
(比較:金融ビジネス界への大学教授・エコノミストの影響度など)
 

観光学教授のIT化
(その1)

<ホームページ開設を「IT化」の一つのバロメーターと考えて>
「国際観光」・「国際関係」・「国際コミュニケーション」etc.の名を冠した、インターナショナル”的”な観光学部や学科が次々に誕生している。しかしながら、ホームページで海外・国内に訴えかけているわが国の観光学教授は、ほとんどいない。しかもHP開設していても更新がほとんどされていず、3、4年前というのもある。
これにひきかえ、他学部教授には日本語&英語etc.を駆使して、国内・海外に訴えかけている教授は少なくない。

 
観光学教授のIT化
(その2)
観光」や「ホスピタリティ」などの名を関した学術学会が、最近急増している(そのいくつかに入会しているのだが・・・)。残念なことにホームページを駆使して、学術交信、会員情報交換などを行っている学会は皆無。(観光関連以外で入会している学会は、頻繁なる学術情報交換を行うシステムにある)。
(この「観光学術学会」の傾向は、「旅行・観光産業」にも共通することであるが、こちらの方は異業種参入などの競争激化、異業種合体などで最近、急速な進歩を果たしている)。
 
観光学教授の国際化
(その1)
「国際会議
参加」

事例:5/200・・・日本人数/全出席者2002年7月中旬:APTA(アジア太平洋観光学術会議:中国大連にて)に出席。もし、実業界「アジア太平洋」会議であれば、日本人出席者がひしめき、スピーカーも日本人は中心。(国内の観光学術会議は比較的活発だが、国際となるとこんな事情。なお、この会議の日本人プレゼンターはゼロ。自身を含めて、反省しきり)。
 
観光学教授の国際化
(その2)
海外の大学で活躍の観光学教授がいない!
一年未満の短期研究では海外へ行く教授はいるが、腰を落ち着けて海外の大学で「観光学」を講ずる教授に、現在のところ、会っていない。 APTA(アジア太平洋観光学術会議に参加。他国には、自国以外で活躍の博士号取得の教授が目立つ。例:中国人のイギリス大学。韓国人のカナダ、アメリカ&香港の大学、オーストリア人のオーストラリアでの大学etc.
観光学教授の国際化
(その3)
海外の大学で「観光学」を学んだ学生はどこへ行った?
風の便りで、イギリスやオーストラリアの観光学部で学ぶ学生が少なくないことを聞く。しかし、DOCTOR取得して、現地で教えているという話は聞かない。どこへ行ってしまうのでしょうか?(一例:帰国して、日本の旅行会社に就職したという話)。 上記の会議の出席者の中に、中国人や韓国の教授・研究者が目立った。彼らのほとんどはイギリス・カナダなどで「観光学」を学んで、博士号取得&教授となる。