鈴木 勝 研究室
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「中国旅行情報の利用法」 
(三菱総合研究所  「中国情報源2000-2001」より抜粋)

   中国への往来が激しくなるにつれて、ビジネス出張や観光旅行に際して、旅行会社、ホテル、航空会社などの情報も様々あり、また、料金も種々登場し、選択に迷うことも多い。また、世界中に出回っている格安航空券も中国でも例外ではない。では、どれをどのように利用したらよいか、紹介したい。

(1)中国旅行を扱う日本の旅行会社の選び方
a)日本の旅行会社の選択基準:現在、ほとんどの旅行会社は中国の旅行社との契約を持ち、どのような旅行もアレンジが可能である。選択する場合、【例】@ 事故・事件(飛行機・バス・列車など)の際に機動力を発揮してくれるか、A中国に自社の連絡事務所を持っているか、またはそれに類する中国側旅行社があるか(事務所を有する場合、大使館・領事館・中国政府・国家旅游局・航空会社への影響力も一般的に強い。もちろん、事故・事件の際には力を発揮する)。BTV(テクニカル・ビジット…中国官庁、企業経済視察など)では、秀でた分野であるか、強力なチャネルを有するかの見極めが必要である。
b)在日・中国旅行会社の利用: 【例】CITS-JAPANやCIKワールドなど。各種
手配(ホテル、TVなど)、航空予約なども中国の旅行社として、力を発揮する。
c)「中国側旅行社」 出張や観光旅行が中国全土にまたがる場合には、大規模の自社ネットワークの多い旅行社の選択が望ましい。近頃、小規模の旅行社が激増し低料金で引き受け、トラブルや品質低下を招いている。また、TVで中国訪問する場合や優秀なガイド・通訳を調達するケースには、同様なことが言える。

(2)中国ツアーの選び方
旅行会社での店頭にはパンフレットが多く、また、新聞掲載のメディアツアーも多い。一方、インターネットでの格安航空券の宣伝も頻繁。チェックポイントして、信頼のおける旅行会社か、パンフレットには必要事項が親切に細かく記載されているか、一方、多数の出発日はあるが見出しの超破格値の出発が1,2本しかないツアー、土産品店訪問が多いツアー、オプションの高いツアー、多人数の最少催行人員ツアーなどは要注意。観光以外の「ビジネス出張」でも自由行動の多いパッケージ・ツアー(往復の航空・ホテル・車だけを含む)を選べば、安価に出張できる。最近のパンフレットにはビジネスマン用のツアーも多い。但し、要注意。最少催行人員一人を選択すること…もし、多人数(例:6人とか)であれば、ツアーキャンセルの危険性が高く、出発日変更が余儀なくされる。ホテルはデラックスからエコノミーまでのカテゴリーから選択できる。ホテル指定も可能。飛行機ではビジネスクラスも選べる。また、空港・ホテル間の車も含まれる。加えて、延泊可能。一方、中国ではシーズン波動が激しく、一般に夏期は高く冬期は安い。掘り出し物は冬期のキャンペーン旅行。新聞やパンフレットに注意すれば、この時期には超破格の料金で観光もしくは出張が可能。

(3)ホテルの予約方法
a)日本での予約。旅行会社への依頼方法はホテルのみの予約やパッケージ・ツアーを利用する場合。在日ホテル・レップに直接予約する方法はチェーンの拡大とともに、リピーターには好評。予約とともに忘れ物などの帰国後のアフターケアもあり便利。最近ホテルだけの予約者も多い。料金面から、旅行会社を通じた方が一般的に安い。
b)中国側で予約する方法:中国の旅行社経由での予約が有利であるが、各企業などの組織で一括契約すれば、安いレートが可能。「民族ホテル」は合弁ホテルとの競争でサービスも良くなり、また、レートも柔軟的である。

(4)航空予約の方法
中国系航空会社に強い旅行会社、外国系に強い旅行会社など種々ある。また、大手旅行会社の格安航空券店舗で外国系航空券(例:アメリカ系)が安価に購入できる。 CITS-JAPANなどの中国系旅行社では中国系航空会社の安価なチケットが買える。「国内線」:国際線が中国系以外の場合は予約に時間がかかるか、予約OKが来ないことが多い。これは地元発券分の予約を優先する習慣が根強いためであり、国内線部分に関して、通常は日本の旅行会社から中国旅行社経由で手配し、中国に到着後、受領する。また、現地での航空券購入は宿泊ホテルのデスクなどに依頼すると、「手数料」を取られる場合が多く、航空会社での直接購入を勧める。

(5)@旅行、航空、ホテル、列車などの各種予約に関する情報での注意は、「キャンセル料金」や「変更料金」。中国以外の国々と比べ、高額になるケースも多い。パンフレットなどの記載には入念に確認する必要がある。
Aビザ取得に関する料金についても、中国旅行では決して少なくない料金がかかる。ビザそのものの料金以外に、取得のための手数料がかかる。その上、出発間際の場合は緊急手数料として、通常料金と比較して高額となったりする。早めの取得を勧める。

(6)連絡
a)中国に事務所を持ち、日本人が駐在する日本の旅行会社(事務所設置個所)
・JTB中国旅行 TEL03−5395−0702 (北京・上海・広州)
・ケーアイイーチャイナ(近ツー系) TEL03− (北京・上海)
・日本旅行 TEL03− (北京・上海)
・東急観光 TEL03− (北京・上海)
・日通旅行 TEL03− (北京・上海)
b)日本に営業オフィスを持つ中国の旅行会社(東京営業所)
・CITS−JAPAN(中国国際旅行社総社系列) TEL03−3499−1245
・CIKワールド (上海国際旅行社系列) TEL03−5330−6220
c)中国に多くのホテルを有するホテル・チェーン(東京営業所)
・シャングリラ・ホテル TEL03−3263−7068
・ホリディーイン TEL03−5489−2805
・ヒルトン・ホテル TEL03−3213−4051
・シェラトン・ホテル TEL03−5423−4812