鈴木 勝 研究室
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<観光学生サミット>



 
大阪観光大学「観光学ドットコムより」


一昨日、池袋の立教大学に、全国7大学の“観光学科”学生が、100名ほど集結して、熱心な討論会が開催されました。今年で、2回目。

私は10名ほどの学生とともに、大阪から初めて参加しました。改めて、主催者のご尽力に感謝。

「観光学」は比較的に歴史が浅く、また社会的には認知度が極めて低いことは確か。しかしながら、“ビジット・ジャパン・キャンペーンVJC”の「観光立国・日本」や日本経済低迷の“救世主”などと称されて、「観光学」が、最近、認知度急上昇中というところでしょうか。

私自身、観光産業33年間、観光学教育6年間・・・、「観光」に一生を捧げつつありますが、学生の議論を聞いていて、将来に大いに希望を持ってきました。今後も、この種の会議にインボルブしていきたいと思っています。

今回の学生サミットの内容を紹介しましょう。

<参加大学>
大阪観光大学、川村学園女子大学、杏林大学、東洋大学、長野大学、阪南大学、立教大学

<ディスカッション・テーマ>
「観光系学科の強みと弱み」

<タイムテーブル>
12:30 開場
13:02 開会宣言
13:05 大学紹介、ゼミ紹介、サークル紹介
13:45 講話
13:55 ディスカッションのグループ分け
〜14:05 
14:05 ディスカッションの説明
〜14:10
---教室移動---
14:20 ディスカッションT(3人1組)
〜14:50
14:55 ディスカッションU(T×2グループ=6名)
〜15:25
---15分休憩---
15:40 ディスカッションV(U×3グループ=18名)
〜16:25
---休憩、教室移動---
16:37 発表 1グループ5分(最大8グループ)
〜17:30
17:30〜40 講評
17:40〜50 総括
17:50〜18:00 閉会の辞、記念撮影
18:05〜20:00 懇親会

上記のシナリオのうち、主催者に「観光に関する最近の現象をミニ講話で」と依頼され、下記の2点を学生に述べました。

1)近年、政治・経済面で膠着する国際関係を打開する手法として、「観光」が注目されてきており、最近、各所で「ツーリズム」の出番が増えてきている。事例としては、次のようなものがある。


*「日中韓3国観光大臣会議」・・・政府トップ同士では、なかなか会えない厳しい環境の中にあって、観光協力・支援が突破口になりつつある。
*「北東アジア観光フォーラム開催」・・・従来は、エネルギー開発や物流などだけの会議であったが、本年初めて新潟で開催された。「ツーリズム」「人的交流活性化」抜きでは経済開発・活性化は語れない。
*その他、「アセアン+日中韓観光会議」

2)「観光分野のプロフェッショナルが不足している」。
「観光立国・日本」や「ビジット・ジャパン・キャンペーンVJC」が話題になっているが、真の観光のプロが極めて少ない。「日本の観光だけでなく、世界の観光についての勉強を」と訴えました。